「山はあり 雪は降ります。FreeHeel Forever !」

 

心配された雨は降らず、二日間のてれまくり総集編が終了しました。

手探りで始め、手作りで続けたてれまくりプロジェクトも、回数を重ねるごとに参加者の輪が広がり、想定をはるかに超えた大きな盛り上がりとなりました。最終回ということもあって白馬岩岳の頂上を2日間延べ830名を超す過去最多のフリーヒールスキーヤーが埋めつくしました。皆さんほんとうにありがとう!

まずは毎回各地よりお集まりいただいた参加者の皆さま、そして黒姫高原から始まり10年間にわたっててれまくり開催を受け入れ、実行していただいた地元の皆さま、試乗会というてれまくりのベースを作っていただいたメーカーの皆さま、また、てれまくりを盛り上げるため遠近を問わず駆けつけていただいた多くのご協力者の皆さま、すべての方々にプロジェクトチームを代表して心から御礼申し上げます。

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10年の年月を振り返ればさまざまな出来事が一杯ありました。集まった皆さんも、たぶん同じ思いを持ってこの最終回の2日間を過ごされたことと思います。

てれまくりによって私たちは何をしようとしたのか、てれまくりが何を生むことができたのか、この最終回に臨んで考えてみました。
一番にはやはりテレマークスキー・フリーヒールスキーの本当の楽しさ面白さを、まだ見知らぬ多くの人に知ってもらいたいということです。そのためには、様々な形でそれに関わっている人たちの力を結集する必要があること。主催受け入れ側はもちろん、参加者も含めて、会場から大きなうねりを作りだし、その波動を360度広げていき、フリーヒールという一見わかりにくいスキー文化の存在を知ってもらうことを目指しました。初めのうち参加者の多くはコアなテレマークユーザーが中心でしたが、集まった熱力が渦となり周囲の人々を巻き込んでいきました。

毎回のデータが物語りますが、参加者の30~40%が初めての参加であることに驚きます。
まず見ることにより刺激を受け、参加することで揺さぶられ、やがてフリーヒールスキーの真の面白さに気がついてゆく方もたくさんいたのではないでしょうか。

テレマークから始まったてれまくりは「フリーヒールまるごと」をきっかけにさらに別のスタイルへの展開へとつながりました。BCクロカン・ノーエッジクロカンといった、さらに歩きやすく軽快なフリーヒールへの広がりです。元々歩いたり走ったりするものであるこれらのスタイルを素朴な滑りの楽しさまで広げる方法は、テレマークの再興した70年代のコロラドにあったいわば第2の原点の姿です。用具が滑りやすさの方向にますます進化する流れの中で、フリーヒールスキーの面白さとは一体何だったのだろうという、自分自身への問いかけを忘れたことはありません。そのことを実践し、独自の道を探り、独自の進化を続けてきた人たちの出番により、スキニースキーの面白さが開花しました。これほどたくさんのBCやノーエッジが、用具の限界をものともせずゲレンデを滑り降りる姿を見るのは壮観でした。こうした様々なスタイルがその枠を超え、境界を押し広げる実践の場を提供するのも、てれまくりの使命でした。遊び心を徹底して様々なイベントを行い、そのベースとなる技術や用具の最新情報を提供するよう心がけました。

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いろいろとキリがありませんが、てれまくりが生んだ最大のものはフリーヒールスキーという極めてマイナーなスノースポーツを通じてこれだけ多くの人たちが毎年一堂に集まり楽しんだ、その「場」の提供、そしてそこから生まれた人と人とのつながりだと思います。まったく知らなかった同士が出会い、話し始め、一緒に滑ったり登ったりするうちに仲間になっていきました。私たちスタッフも本当にたくさんの方たちとお知り合いなれました。そしてそれぞれ人を囲む多くの仲間の輪ができました。間違いなく、てれまくりの10年によって私たちの得た最大の生きた財産です。

2日間会場で笑顔の挨拶をしていただいた方、閉会式の最後の最後まで名残惜しい表情で見送っていただいた方、皆様一人一人の中にてれまくりで燃やし続けた火がいつまでも残り、フリーヒールスキーを遊び続けていただきたいと思います。

思いは尽きません……が、てれまくりプロジェクトは本日をもって終了いたします。

長々と書きましたが、最後に、最終回の場としてお願いした白馬岩岳の皆さんと地元チームに深く御礼申し上げます。素晴らしい感動の最終回の場を作っていただきありがとう。

また、白馬の山々の麓で再会しましょう。

山はあり、雪は降ります。

2016年3月6日
白馬の山々をあとにしながら…

てれまくりプロジェクト
実行委員長 北田啓郎
プロジェクトチーム一同