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    2014/2015ニューモデル速報 「雪崩用エアバッグ」②

2014/2015ニューモデル速報 「雪崩用エアバッグ」②

前回ご紹介したエアバッグは「圧縮した気体(シリンダー)」から一気に気体を膨張させるタイプでしたが、今回全く新しいシステムによって作動するエアバッグが発表されました。

「Black Diamond」「PIEPS」「POC」が採用する「JETFORCE TECHNOLOGY」は電動のジェットファンによってエアバッグを膨張させるシステムです。

 

 

 

 

昨年末~年始にかけて海外メディアでは少しづつ紹介され始めてており、下記動画もその一つです。

トリガーを引くとスイッチが入り、ジェットファンによって200Lのエアバッグが一気に膨張します。一定の間隔を置きながら膨張する動作が約3分の間繰り返され、そして3分後にジェットファンが逆回転することでエアバッグが一気に収縮します。もし雪崩で埋没した場合でも、収縮したエアバッグの空間が埋没者の周囲に確保され、空気摂取や脱出しやすいスペースを作り出すとのことです。

繰り返し使用可能なリチウムイオンバッテリーは一度の充電で4回以上稼働できるそうです。エアバッグを膨張させるための気体を充填する必要がないことや、バッテリーを自分自身で繰り返し充電できることは大きなメリットですね。スキーをザックに装着して行動する場合は、Aフレーム(ザックのサイド)で装着することはできないそうです。

「Black Diamond」からは11L、28L、40Lが、「PIEPS」からは24Lと34Lのアイテムが発表されていますが、現段階では日本国内で販売・使用するための手続き(海外と日本の電気製品規格の違いなど)があり、今秋冬シーズンまでに発売されるかどうかは未定だそうです(2014年2月現在)。

 

今回の2014/2015展示会では多くのメーカーから雪崩用エアバッグシステムを搭載したニューモデルが発表されました。

しかし各メーカーでは「雪山ではこれまで同様にアバランチ・ギア(ビーコン、ショベル、プローブ)を携行して行動してほしい」と述べています。エアバックは雪崩遭難から身を守るための道具として秀逸だと思いますが、万全の準備、装備などを整えてから計画・実行することが重要だ、ということです。

これらの優秀なギアによって、冬のアクティビティを行うユーザーが増えていくことを期待したいですね。

  • SBJ
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    2014/2015ニューモデル速報 「雪崩用エアバッグ」①

2014/2015ニューモデル速報 「雪崩用エアバッグ」①

毎年1月~2月は展示会が開催され、各メーカーより2014/2015ニューモデルが発表されます。「てれまくり」に出展するメーカーも来シーズンの新製品を発表するのですが、今回のトピックスは「雪崩用エアバッグ」を発表したメーカーが数多く見られたことです。すでに海外では普及しているようですが、日本ではようやく昨年にビーコン(トラッカー)で有名な「BCA」ブランドから発売されたばかりです。

これまで日本で普及していなかった理由はいくつかありますが、その一つとしてエアバッグを作動させるシステムが考えられます。海外では以前から市販されている「ABS」や「SNOWPULSE」ではカートリッジの圧縮空気を膨らませる際に微量の「火薬」を使用するため、日本で輸入・販売・購入するためにはメーカー・販売店・購入希望者が所定の公的機関へ申請手続きを行わなければなりません。

またカートリッジを充填できる場所が限られていることや、輸送する交通機関の利用にも制限があります。「BCA」は火薬を使用していないため火薬類の申請手続きは不要ですが、カートリッジへ空気を再充填するためには指定のダイビングショップなどへ持ち込むか発送する必要があります。(充填は有料)

 

今回の展示会では「ABS」のシステムを使用したブランドが数多く見られました。今後の動向が注目されます。

しかしほとんどの製品は販売価格が10万円以上と高価なため、一般ユーザーにとっては未だハードルが高いのが現状です。命が助かるのであれば安いとも言えますが…今後普及していくことで入手しやすくなることを期待したいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「VAUDE」では二つの容量が違うタイプが展示されていました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Salomon」では「QUEST 20」がABSのシステムを採用、容量は20L

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビーコンでおなじみの「arva」もABS対応

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Scott」の「AIR MNT AP 40 KIT」は「Alpride」というエアバッグシステムを搭載。こちらに関しては情報が少ないのですが、圧縮空気のカートリッジを販売(再充填ではない?)、エアバッグシステムでは軽量なのが特徴。てれまくり会場で展示されるかも?

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらもビーコンで有名な「ORTOVOX」、ABSシステムに対応

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「OSPREY」のバックカントリーモデル「KODE」にもABSシステムが搭載可能となった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ABSは「ベースユニット」と呼ばれる背面とショルダーベルトのユニットを、ファスナーで荷室部分と連結させるシステムです。例えばOSPREY KODEの場合、通常ではこちらのオスプレー製の背面が付いた状態で販売されます

 

 

 

 

 

 

 

 

別売で販売されているABSの「Vario Base Unit」と背面を取り換えることでABSエアバッグシステムを搭載した「KODE」となります。ただし背面パッドやショルダー・ウェストベルトは「ABS」製となります。

このベースユニットは上記に紹介したメーカーを含めて複数のメーカーに対応するようです。(マッチングの詳細は未確認)

日本ではABS関連製品を「RCTジャパン」から入手できます(下記リンク参照)

http://uplnd.com/SHOP/ABS2013FWVBU1901CB.html

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★次回は「雪崩用エアバッグ」②へ続きます。乞うご期待!